初っ端からひきつける小説だったけれど、
主人公石澤の言葉に心臓を打ち抜かれた・・・
氷しか撃たない?
私の心を撃っておいて!!
ご紹介するのは 五條瑛 「熱氷」
あらすじ
姉弟として育てられた朱音の突然の訃報を、氷山ハンター
石澤恒星はカナダ沖の氷山採取船で聞く。帰国後、朱音の
遺児・光晴と心を通わせるが、光晴は誘拐されてしまう。
石澤に、総理を狙うテロリストは、解放の条件として「仕事」を
課した。
私を撃ち抜いた言葉がこちらだ。
物語の最後、友人(てゆうかなんていうかー)滑川とのシーンだ。
直撃だった。舵を失った小さなモーターボートはコンテナに
押し込まれるような格好で、夜の海に消えていく。
一瞬だった。
「お見事」
滑川の声で、石澤ははっと我に返った。
すでに滑川は撤収の用意をしている。懐中電灯を外し、双眼鏡を
バッグに放り込んでいた。「フランシスから噂は聞いていたが、
いい腕だ」
滑川は石澤に対し、ウインクを一つした。
「お前に誉められると気味が悪い」
「そう喜ぶな。ただし、やっぱりあんたは人を撃つのには向いてない」
「それでいいんだ」
石澤は真っ黒い海を見つめた。
「――俺は人は撃たない。氷山しか撃てないんだ」
なんて!
目眩がしそう・・・いや、脳みそ揺れてる?
クラクラする石澤に、皆様会っていただきたい。
あ、脇役メンバーにもクラクラです。
滑川もスキダー!
と、突然始めましたが、旭陽くんとの電話で
私が読んできたもので、私の心臓を撃ち抜いてくれた
名言集を集めてみようと思った。
集めてみることにした。
とりあえず最初に、話題に上がったので「熱氷」
嵌るよ、五條瑛!
PR