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時間だけはいつものように流れて、あたりが夕刻の色になったころ、
初日のメニューを終えようとしていた。 貴弘はぼうっとしていたのは睡眠不足からもきていたのか、 気付けば体育館の床でほとんど寝て過ごしてようやく 顔を上げて意識を取り戻した。 まだはっきりと起きてないのか、眠そうに瞼をこする。 それを一気に覚醒させる声が、体育館に響いた。 「貴弘!」 両開きのドアの真ん中に仁王立ちで立って腕を組んだ男の、 体育館の端まで響くような声に、そこにいた全員が振り向いた。 仁王立ちでいたのはこの学校の生徒ではない。 はっきりと怒りを込めたオーラをまとっている男を、 バスケ部の2年生たちは知っていた。 春杉の先輩であり、夏流の幼馴染でもある、洋平だった。 夏流の傍にいるはずなのに、いったいどうしてこんなところに いるのだろう、と貴弘は覚醒した目を何度か瞬かせて近づく。 「どうしたの、洋平さん、夏流は――」 「どうしたの、じゃないだろ! お前何で家に誰もいないって 言わなかった?! おかげで昨日引き止められなかったじゃないか!」 「え、ええと・・・?」 状況は複雑だったと貴弘も思う。 洋平は記憶のない夏流で手一杯だし、貴弘を知らない夏流の家に 貴弘がいるのもおかしい。 貴弘はそう思ったのだが、洋平はそんなことは関係ないと言い切る。 「春杉から連絡もらって俺は本気で焦ったぞ。お前になんかあったら、 俺は夏流になんて言われるか――」 「な、なんで? だって、夏流は俺のこと、知らない――ままなんじゃ・・・?」 ならば貴弘の行動は理に適っていると思うのだか、洋平はそういう ことじゃない、と言い切る。 「夏流がボケたままならなおさらだろ。夏流が正気に戻ったときお前を ひとりにしたなんてバレたら、どんな嫌味を言われるか・・・」 洋平の言葉に、貴弘は目を丸くした。 夏流が正気に――つまり、失くした記憶を取り戻したときに、だ。 そんなこと、あるのだろうか? 確かに、貴弘には一時記憶が混乱したことがあって、運良くそれが直った。 それは本当に、運が良かった、と貴弘は今でも思っている。 あのまま、夏流を知らないままでいてもおかしくなかった、と今でも怖くなるのだ。 「治るに決まってるだろ。あの夏流だぞ?」 あっさりと洋平に言われて、貴弘は正直首を傾げる。 だが、洋平には治らない、という未来はまったくないらしい。 「今日一日病院言って調べてもらったけど、別に悪いとこはなかった。 健忘症っていうのか、記憶障害はなにかきっかけひとつで治ることが あるらしいから、放っておいても大丈夫だろ」 その自信はいったいどこから来るのか、貴弘には不思議だったのだが、 いつのまにか貴弘の後ろにいた仲間たちは心から頷いて同意していた。 「んでもって、お前を傍に置いといたほうが早く思い出すだろうから―― 連れて帰るけど、異存はないよな?」 貴弘ひとり、釈然としないままだったのだが、仲間たち全員でまた頷かれ、 貴弘は合宿1日目にして夏流の部屋に戻ることになってしまっていた。 つづく ***** まだまだ続きます。 ちょっと前より、腹を割ろうと頑張っている私ですが。 どうも・・・なかなか割れません。 割るのって難しいなぁ。 本日より、長渕剛が先日テレビでやってた タオルを使った腹筋をやってみようと思います。 続けばいいな、と思います。 ええ。 この前、友達Sにボードのブーツの向きを直してもらった んですが、その時に私の着ぶくれた腹を見て。 「腹が出たなお前」 と。 お前に言われたくないわ。 着ぶくれしてるんだよ! と言ってはみたが実際に腹を触って脂肪が! と・・・ そんなSも自分もやばい、と腹を出した。 「この前70を超えた」と言って、私がやばいなそれは、と 答え、さらに「私は60きてないよ」と言うと。 「当たり前じゃろが!」 と怒られた・・・ え。 まだ60きてないからのんびりしてたんだけども。 30歳超えると、女は下腹が出てくるもんだし。と。 のんきにしてたらだめだったらしい。 腹筋、頑張ります。 PR |
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