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【2025/06/17 09:26 】 |
夢を喰う獣 9
「俺がここ数年の記憶を失くしているというのは、事実らしい。洋平にも聞いた。
洋平が傍にいないのも、俺がお前と――付き合っている、というのも」
ただ、それを納得するかどうかは、別のようだった。
「信じられないなら、信じなきゃいいだろ」
知らない相手と付き合っていると言われたときの違和感を、貴弘は知っていた。
しかし、知らないと言われたときの気持ちがどんなに辛いのかを、今理解した。
なのに口から出たのは、負け惜しみのようなものだ。
夏流はそう言われても離れることはなく、ただじっと貴弘を見つめている。
見つめられることに居心地が悪くなって、身動ぎを始めたとき、夏流がまた口を開いた。
「俺は、お前のどこを好きになったって言った?」
「・・・は?」
「俺はお前の何が良くて、付き合っていたんだ」
瞬く間、その質問を考えて、理解した瞬間顔が熱くなるくらいかっとなった。
「そんなの、俺が知りたい!」
もっと綺麗な人がいる。もっと可愛い人もいる。
勉強も出来て、夏流の嫌いなバスケはちゃんと嫌いで、夏流の隣に並んでも
違和感のない相手――そんな人はきっとたくさんいるだろう。
なのに、ここで貴弘を前にしている。
どうして夏流が自分を選んだのか、誰より知りたいのは貴弘自身だった。
「何を怒っている」
「怒ってない!」
怒鳴り返して、自分でも何を怒っているのか解らなくなってきた。
夏流が忘れたというのなら、事実なら仕方ないと思う。
自分より、ずっと一緒にいた洋平を頼りにするのも仕方ないと思う。
子供みたいな、見たことのない顔で笑うのも、仕方ないと思う。
なのに、今ここで、何の感情もないみたいな、ただ綺麗なだけの顔で
貴弘を見る夏流が、なんだかわからないけれど腹が立つのだ。
「あんたなんか、顔だけのくせに」
「なに?」
「意地悪だし、勉強できるからってバカにするし、バスケだって嫌いとかいうし、
紀一さんと会うなとか勝手なこと言うし、夏流なんか、ほんと、
顔がそんなに綺麗じゃなきゃ、ほんと――」
その顔を睨もうとして目を合わせて、続きが出なかった。
何を合わせたらそんなに綺麗になるのか、という顔で貴弘を見つめて、
それだけで、貴弘のすべてを奪う。
ゆっくりと圧し掛かるように押し倒され、唇を塞がれても、貴弘には何も出来なかった。
間近で見ることなど出来なくて、目を閉じた。
抵抗もなく舌を受入れて、絡まれるうちに、逃げていくのを追って自分から絡めた。
「ん・・・っは、や・・・」
深く深くなるたびに、キスに夢中になって止まらなくなる。
もっと、と強請って顎を上げた。
音を立てて夏流が唇を離したときには、もう貴弘の唇は充分に濡れて、呼吸も乱れていた。
「は、あ・・・」
離れたことで目を開けると、予想よりも近くに夏流が貴弘を見下ろしていて、今度は閉じれなくなる。
この顔に、本当に貴弘は弱いんだ、と改めて思った。
夏流はいやらしく貴弘の口腔を舐めた舌で、自分の唇をふき取ってから、口端を上げた。
「キスは、誰に習ったんだ?」
「――あんた以外に、誰がいるんだっ」
思い出したように、かっとなった。
言ってからしまったと思ったけど、夏流は一度瞬いただけで、さらに口角を上げる。
「・・・へぇ?」
頭の中身がどうだろうと、その顔は変わっていなかった。


つづく

*****

本当にね!
夏流ってどこがいいんだろうね!
ただ好きな子に夢中の可愛いヤツのはずなのに。
夏流ってだけでかわいくないわぁ。
拍手にコメントありがとうございます!
待っててくださった方がいらっしゃることにびっくり。
感謝!!
がんばります。

昨日に引き続きうちのマミィの話。
ちょっと前より、お腹の調子が崩れてまして。
なんか便秘っぽくて。
そもそも、私は便秘じゃない。
なんか出ないなーと思っても、下剤ひとつでいつもとおりになる。
なのになんかおかしい。
と思ってたら。
マミィが勝手に私のお茶(マイボトル)にファイバーなんとかって粉を!!
なんじゃそりゃ!
「便秘に効くんで。無味無臭じゃったろう?」
誇らしげに言うコイツに言いたい。
私は便秘じゃない。
なにこっそり入れてんの無味無臭だったらなに入れても平気とか言うか
んなら毒物入れても平気とか言うのかお前は。
万人に効く良い薬が、私に効くとは限らない。
この年になると、自分の身体は自分が良く知ってます。
なにがよくて何が悪いかも解かります。
今朝はヨーグルトを食べさせられたのじゃが。
別に嫌いじゃないから食べるけど。食べれるけど。
「噛まずに飲んでな、なんとかって菌が潰れちゃうんじゃって」
なんとかって菌をなぜ食べさせる。
「便秘にええんじゃってー外国の偉い先生が言いよったんで!」

だから私は便秘じゃないのよ。
その偉い先生は私の主治医か?

もう一度言おう。
万人に効くものが、私に聞くとは限らない。
ご飯は作ってもらってるので、基本的に文句はなく
出されたものを食べますが。
私の身体はマミィのように頑丈にできてないのよ。
怪しげなオイルとか、粉とか、飲み物とか。
勧めるのをやめてくれ。

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【2012/03/02 12:35 】 | 夢を喰う獣 | 有り難いご意見(0)
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