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王さまが辞めると決めてしまわれた 王さまはお寝坊さんで、いくらいっても なので王さまの行動はいつもお昼前からだ。 そう決められてしまって、もう随分経つ。 いや、きっと新しい王さまは規則正しい王さまになって でもそこにはもう王さまはいないのだ、と思うことが、 いつもの起床より少しだけ早く、私は王さまの部屋を訪れた。 「ちょうどいいところに! これを見てくれ! ついに完成したんだ!」 まだ大きな天蓋の付いたベッドの奥で隠れるように 「・・・なんですか?」 いやに早起きだ。 まさかとは思うけれど、まさか。 「孔雀の落とした羽を拾い集めて綺麗なものを そういえば数年前からそんなことを言って広大な庭にいる 「王さまでいるうちに完成して良かったよ。いや私は勤勉だからね? そうですね。 王さまを辞めると決めたこともどうやら 私は酷く痛みを覚える頭を抱えた。 「さあ、受け取ってくれ」 「私に?」 「そうだよ? 綺麗だろう?」 これを、私に? 私は驚いたけれど、受け取れなかった。 空いた時間で折った鶴とは違うのだ。 こんな気持ちを込められたものを頂いて、 つづく PR |
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