× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
![]() |
その真ん中、この王宮の真ん中になると言ってもいい場所に、 大人が泳げるほどの、というのは比喩ではなく、 噴水から汲み上げられた水は噴水の周りの池に溢れ それが急に止まってしまったのだ。 王さまを庭にお連れしたとき、 すでに噴水の周りは王宮の人間がいて、 「おや、本当に止まっているね」 王さまののんびりした声が不釣り合いに聞こえるほどだ。 担当者が頭を低く低くして謝り、すぐに直しますと 「別にこのままで構わないだろう」 「なんとおっしゃいます?」 「この噴水は私が生まれたときから水で溢れていた。 「そんな!」 一様に口々に困惑を表しても、こう決めてしまった王さまに 私は溜息を吐いて、止まってしまった噴水を改めて見た。 大きな噴水と池だった。 こんなことなら、王さまがここで泳いだときに誘ってくださったことを つづく PR |
![]() |
![]() |
|
![]() |
トラックバックURL
|
![]() |