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「雨は心だけ濡らす」 北方謙三 著 ハードボイルドは男だけのもの――って思ってませんか! 女だって闘うんです。強いんです。したたかなんです! 北方さんには珍しい女性が主人公のハードボイルド。 でもだからって中身はやっぱり北方さんなんです! かぁっこいい! 主人公は女らしく、揺れたり泣いたり怒ったり笑ったり 感情に大きく揺れるけど、でも強い! デザイン事務所に勤めるインテリア・デザイナーの美有。まだまだひよっ子 の美有にある日、憧れの建築家である野木路子との仕事が入る。 野木の下で必死に自分の力を出そうと頑張るのに、なぜか仕事に妨害が 入り果ては監禁されたり怪我をしたり。 野木の仕事の背景には美有が想像もしてなかった大きなものが絡んでいて 知らないうちにそれに巻き込まれていた。 インテリアの仕事だけをするはずだったのに、美有は否応なしにそれに 巻き込まれて――いや、その渦の中心になるほど強くなる。 初対面から嫌な感じのトラブルシューター吉尾、 美有の助手のはずなのに本当は何でも屋の水田、 彼らと一緒に美有は誰より強く闘う。 そして看板職人の津井のおじいちゃんは癒しだ。忘れてはならない。 普通の女として生きてきた美有が、この事件で誰よりも大きくなったのは 最後に解かることだ。 犬猿の仲だった吉尾と水田が、最後に自分たちの馬鹿さ加減に笑い合う のも好きだ。 結構スカっと爽快に終われるのは、美有の性格が好きだからだと思う。 しかしながら、読み切りのこの一冊、次があります。 実は面白くなってくるのが次の中盤からなのだ!!! 私の心をさらに掴んで離さなくなるヤツが出てくる―― 吉尾、水田! 紳士協定なんて結んでる場合じゃないよ!! と、次へ続く。 PR |
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