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髪を切りました。 ベリィショートに! お風呂に入るとき洗った髪をまとめる タオルは必要なくなりました! 乾かすときもタオルでガーっと拭けば終わりですよ。 なんて清々しいんでしょう! ・・・でも、スパイラルのようなパーマをあてたのが 先月だったね、と思い出す。 そのときは、まとめやすいように、とあてたはず。 でも一度ショートの味を覚えてしまうともう伸ばすのは 無理なんじゃないかと思いますね。 楽でいい。 ショート。 髪が短くなって気分良いまま本屋へGO. 手に入れたのは・・・おもっきし表紙に惚れた マグロ漁船の話・・・BLです。 中身は初っ端に想像付きましたが、あまりの 男くささにノックダウンです。 好きだなぁーオヤジ的な男くささが! しかしこの絵が! 絵がいかん。 私を簡単に惑わせるこの絵が・・・! あと、男に惚れられる男になれ、とかいう フレーズに煽られて石原さんの漫画を一冊。 買ってみたら! 続いてたよ!! なんだよ! じゃあ表紙に一巻って書いててよ! ちくしょー次はいつまで待つんだ! PR |
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「風の中の女」 北方謙三 著 前回、仲間となった美有と吉尾、水田、それに関島グループ総帥と 結婚した野木路子。 路子の下に残らなかった美有はひとりでデザイン事務所を立ち上げ 独立した。 八百屋の改装、ラブホテルの内装など細々としながらもがむしゃらに 仕事をしてきた美有。ようやく従業員をひとり増やせるほどになった、 あれから二年半後、真面目に生きていた美有はまたトラブルに 巻き込まれていく。 そんな中身。 前回、吉尾と水田がどれほど犬猿の仲かっつーのを書いてません でしたね。吉尾は嫌煙家、水田は愛煙家。 几帳面というか神経質な吉尾に対し、おおざっぱな水田。 性格も合わなければやってることは似てるのにそのやり方が 気に入らないもの同士。同族嫌悪か? とか思うくらいなんだけど、 気に入らないけど信用しているから同じ場所にいられる、そんな 二人。 水田がどれくらいおおざっぱかというと、「部屋全体が灰皿だ」と なっちゃってるとこ。そんな彼の縁を切った叔父が氏家のおじさま。 元警察官の頑固系じじい。だけど好きだー。 今回は、必死に真面目にしていた美有の仕事に、急に妨害が 入り始める。それをそているのがどうやら吉尾だと解かったとき、 美有は嫌な予感になりながらも誰にも屈しないことを決める。 路子の下で上昇志向の高かった吉尾は要領よくトップへと 昇り始める。 一方水田は、組織の中でのやり方がどうしても合わず、ひとり 抜けてまた「なんでも屋」を始めていた。 美有は何故今更妨害に合うのか、自分が巻き込まれている 原因が解からず憤るが、路子に会いその理由を知り、さらに 怒りを覚える。 路子の傍で守られることを厭い、美有は誰の力も借りず 自分の仕事をやり抜くことを決めるが、そんなときたった ひとりの従業員が美有の代わりに殺されて―― 美有の怒り、悲しみ、全てが敵となった吉尾に向けられたが 吉尾にしても第三者を死なせてしまったことに戸惑い、 ひとりで事件を背負うように吉尾も闘うことを決めたが、 美有に重要な証拠だけを託し、吉尾は殺される。 もう嫌だ、と美有は崩れる代わりにどこか神経が麻痺し、 路子の傍で守られることを嫌いひとりで闘うことを決めた。 そこで登場したのが路子の主人となった関島グループ総裁の 甥である、野崎通だ。 「人間研究科」という名前を掲げる探偵業で、司法試験に通り ながらも好きな女を死なせて自棄になって素手で人を殺して しまったという過去を持つ男。 傍若無人で傲慢で唯我独尊に振る舞うこの男、もちろん 美有は気に入らない、と一切相手にしないが、事態が動くに つれ野崎のほうが焦り始める。 美有の命が危ないと判断するや野崎の動きは素早い。 んでもって、 「守りたい」 とか言われちゃったらぎゃーとなるでしょう?! 「お前に惚れそうで怖い」 とかなんだよ!! どんだけ素直で格好いいんだ野崎! そんな野崎に惚れられちゃった美有。 彼女自身がすごく格好良い女であることも間違いない。 ラストシーンはここでは黙っておきたい。 だって読んでニヤリとしてほしいもん!! 好きだなぁ美有。 そして野崎。この二人はまだまだ続くよ。 次回は野崎編でお送りしたいと思います。 |
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「雨は心だけ濡らす」 北方謙三 著 ハードボイルドは男だけのもの――って思ってませんか! 女だって闘うんです。強いんです。したたかなんです! 北方さんには珍しい女性が主人公のハードボイルド。 でもだからって中身はやっぱり北方さんなんです! かぁっこいい! 主人公は女らしく、揺れたり泣いたり怒ったり笑ったり 感情に大きく揺れるけど、でも強い! デザイン事務所に勤めるインテリア・デザイナーの美有。まだまだひよっ子 の美有にある日、憧れの建築家である野木路子との仕事が入る。 野木の下で必死に自分の力を出そうと頑張るのに、なぜか仕事に妨害が 入り果ては監禁されたり怪我をしたり。 野木の仕事の背景には美有が想像もしてなかった大きなものが絡んでいて 知らないうちにそれに巻き込まれていた。 インテリアの仕事だけをするはずだったのに、美有は否応なしにそれに 巻き込まれて――いや、その渦の中心になるほど強くなる。 初対面から嫌な感じのトラブルシューター吉尾、 美有の助手のはずなのに本当は何でも屋の水田、 彼らと一緒に美有は誰より強く闘う。 そして看板職人の津井のおじいちゃんは癒しだ。忘れてはならない。 普通の女として生きてきた美有が、この事件で誰よりも大きくなったのは 最後に解かることだ。 犬猿の仲だった吉尾と水田が、最後に自分たちの馬鹿さ加減に笑い合う のも好きだ。 結構スカっと爽快に終われるのは、美有の性格が好きだからだと思う。 しかしながら、読み切りのこの一冊、次があります。 実は面白くなってくるのが次の中盤からなのだ!!! 私の心をさらに掴んで離さなくなるヤツが出てくる―― 吉尾、水田! 紳士協定なんて結んでる場合じゃないよ!! と、次へ続く。 |
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「波王の秋」 北方謙三 著 武文・・・・・・・ッ!! 口を覆って涙が零れそうじゃーーー。 そんな始まりではないのですが、まず、胸を突かれるのが、 柏武文と言う雄雄しくも死んだ武士でした・・・ 時代は南北朝。主人公は小四郎。上松浦党の後継者として育てられたけれど、 時を待って「波王」となり独立した水軍を作り上げ日本を守るため、 元と戦う――んですが!! 海です。 苦手な海です〜〜〜 戦いのシーンは海戦が主。 苦手なはずなのに、文字を追うだけで頭の中に映像が広がる・・・! ちなみにこれ、「秋」は「とき」と読みます。 北方小説では当然のように出てくる単語です。覚えましょう(笑 北方さんのハードボイルドは、基本的に一人称だ。 以前何かで読んだけれど、「バードボイルドは一人称でなければ 一人前じゃない」なのだとか。 それは深く頷けるほど、巧い。 主人公の思いや行動ひとつで、周囲の様子が 全て分かるというのは半端じゃないと思う。 けれども、この歴史小説たちは・・・各章、各節ごとに視点が変わる。 だから物語の進みも速く、そしていろんな男たちが格好良いってことを、 また周囲からの目で見れて、やっぱり格好良い!!! と断言できる素晴らしい手法(笑/そんな意味はないと思うけど) 小四郎は、海と共に生きてきたけれど、 時代の波に乗って「波王」となり、「波王」として戦った。 この物語のラストで、戦いを終えた小四郎は「波王」を辞めて一人の男に戻る。 それを誰もが惜しいと思いつつも、今までの小四郎の人生は 周囲の人間のためで、それをやはり知っているから、誰も止めることは出来ない。 唯一、一緒にその旅に出ることが叶った波多裕が私はとても羨ましい!! |
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