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【2025/08/26 00:36 】 |
陽炎の旗

「陽炎の旗」 北方謙三 著


続編です。「武王の門」の。
あのラスト、未来があるようで、それは確かに光なのかどうなのか――
確かめるべくした一冊。

主人公は、足利直冬(尊氏の息子)の息子である頼冬。
しかしその出自は秘められ、来海の養子として育てられていた頼冬が、
元服するときに自分の血を知った、と言うところから人生が歪み始める――
その血ゆえ、刺客に追われるようになった人生で、来海から出奔し放浪の道を選びつつ、
しかしどこでも刺客の手は追い続けてくる。その途中で出会ったのが、竜王丸という若者だ。

竜王丸は月王丸の息子で、月王はそう、前作「武王の門」の懐良の一子。
つまり、尊ぶべき血筋の若者で、けれど頼冬は己の血とただ流れる人生に
どこかひねた目で見て流れに任せるところがあったので、
それをまずどうしようとは思わない。

そこに絡むのが、周囲の大人や権力を欲するものたち、
勝手に夢を見たいと語るものたちで。
頼冬は変わり行く情勢の中で、ただ流れるままに一番第三者であったように見える。
しかしその宿命を背負わされた血を呪わずにはいられず、
周囲に乗せられて御輿に担ぎ上げられるがやはり、
その手で血を断ち切る――最後に惚れる人物だ。

とてもあの直冬の息子とは思えぬ!! 育ててくれた養父に感謝☆したいところ。
前作、「武王の門」でまだ子供から成長していた月王が、
これには何か力を持つ大きな存在として現れる。
前を知っている分、「なんだよオトナぶっちゃって☆」と思わないでもない(笑)
その息子である竜王は、さらに幼く見えて、これはもう、祖父である懐良親王が
大きすぎた、と思うしかないような気がする。
九州を統一したその力、懐良と武光の二人は深くまだ心に残るものがあるようだ。

でも秋野は、ここで語るのもなんだが、前作ラストで幼きころから
懐良の影としていつも傍にいた頼治という男が今も気になる・・・
怪我を負い、病を得ても最後まで生きていてくれたことに秋野はほっとしているの
だけれど、療養するように懐良に言われ袂を別れ・・・どうしていたのかな、とか。

この本編でのラストは、まだ若々しい竜王が、
一度きりの夢を実行した月王が高麗に落ち着いたのを機に、
荒っぽい未来を開こうとして、それに頼冬が乗る、という形で終えている。
それがどうなるのかは、また不安と淡い期待を残す北方さんに
秋野はまだまだ目が離せなくなるのでした。



追伸。
昨日久しぶりに方向音痴のなんたるか、を再確認いたしました・・・
高速の分かれ道でナビがコワレててどっか解かんないところを
示していたせいで右か左か・・・・で、左を選んだら!!
間違えた。
うーむ。有料道路で道を間違えるとすごい悲しいね!
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【2010/07/07 12:23 】 | 読本レビュー | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
武王の門 下
「武王の門 下」  北方謙三 著


レビューと称するのに、これじゃあ本当に秋野の感想でしかねーよ、と思うのだが、
これはもう、手にとって読んでください、としか・・・・(意味なし!)

歴史の年表を開けば、懐良親王という人物は呆気なく短く書かれているのかもしれない。
けれども、そこに確実に夢と夢を追って生きた事実があったのだ、と
思うだけで読んだ後もこうして手が震えるほどだ。
北方さんには、ブラディドールでヤラれたけれど、この歴史小説で二度目に撃たれた。
それくらい衝撃のある本である。

この作中、歴史の流れで舞台は九州だけれど京では足利一族が
尊氏と直義の兄弟の争いに発展していて、物語の途中ですでにどちらも果てている。
なんつーか、そこでもやっぱり尊氏には秋野は
心が動かされなかった。憎たらしいと思った直義だが、
その最後や人生には改めて考えるところも出てくる。
基本的に―――好きじゃないみたいだ。足利尊氏くんが。(余談でしたね)
【2010/07/06 12:13 】 | 読本レビュー | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
武王の門 上

「武王の門 上」 北方謙三 著

重明―――――ッ!! 武澄――――――ッ!!

とりあえず・・・上巻で二回咽び泣く。大地に手を突いて叩き割りたいほどだ。
さらに懐良と武光の襟首掴んで脳みそグラグラさせたいくらいに!!

そんな感想からスタートしたコレですが。
正直、実はこの作品が北方歴史小説の第一作だったりする。で
も時間軸からいくと・・・この流れでもおかしくないのよ。うん。

主人公はこちらも後醍醐天皇の皇子、懐良。それと同時に夢を抱き、
配下としつつも友であった菊池の棟梁、武光の二枚看板が並ぶ。
懐良親王はその産まれゆえ、幼きころより叡山で過ごし、
父帝の呪詛のような血を受け継ぎつつ四国を経て九州へ向かう。
そこで、「征西大将軍」として九州征討と統一を目指す――その生涯を描くストーリィだ。

九州へ来たのがわずか八つ。
若く眩しい青年時代を戦をこなし政治を納め、誰もが仰ぐ大将軍となる。
その九州を治めるにあたって、手を組み友となったのが菊池一族で、
庶子にありながらも実力で長となった武光という武人だ。
武光という男の生涯も、その最後はとても息を飲むほどのものだけれど、
それ以上に物語を読んでいくうちに、実は何度も「これ以上読みたくない、」とひしひしと感じた。
それは、あまりに登場する人物たちに心を呆気ないほど奪われてしまうからで。
その容姿が、状況が、少しの変化を見せるだけで待ち受けるのは「死」である。
南北朝の時代、いわば戦国の世に等しく、何かの弾みで呆気なく「男」が命を落とし、
紙一重でしかし拾いもする。
生き延びる彼らに惚れれば惚れるほど、その先が辛くなって仕方ない。


下 に続く。
【2010/07/05 12:33 】 | 読本レビュー | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
キリン

クソガキ(姪)がキリンを飼い始めました。
意外にも結構かわいいです。
それを見つけた弟(姪のパパ)が

「おめぇ二億円当たったんか」

と。
声をかけられて照れているクソガキに
変わり、私が言った。

「いや、あのサイズは二百円くらいじゃろう」

と。
そんなキリンがこれ↓



【2010/06/28 12:23 】 | 日々精進 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
TYTANIA

周りのおじさんたちが、
「昨日は父の日だったんで」
とか言われたんですけど・・・そんなこと、すっかり
さっぱり忘れてました。
ていうか父の日って何する日?
おじさんたちはいろいろしてもらえたらしいです。
が、嫁に行った娘から地ビールを送ってもらったけど、
お世辞にも旨いとは思えなかったので、それを他所に
贈られても困る、と正直に感想を伝えたそうな。

昨日は・・・何を思ったのか全員おうちにいました。
そして昼から焼肉ですよ。
弟ががっつり焼いてみんなで食べていると、父が
「みんなで昼にご飯食べるのは・・・秋野が学校を
卒業して以来か?」
などと言うのですが。
そんなはずはない。
いったいそれから何年たってると思ってる。
その間何度もあったじゃろう。さすがに。
さらに夜も、今度は弟がホルモン鍋を作成。
暑かったけど美味しかった。

そんな感じで団らんをしておいた昨日。
暇そうにサッカー見たり野球見たりゴルフ見たり
している父と弟に、タイタニアのDVDを10巻まで
持ってたので見せることにした。
まだ終わってないし、おもっきし続いてるけど・・・
銀英伝にもがっつりはまってくれた家族なので
面白く見てくれたようです。

その、タイタニア!!
TYTANIA!!
ジュスラン卿にメロメロですよーーー!
なんじゃその爽やかな笑顔! 緻密な策謀!
もうだれでも一瞬でコロリだ!
ちょっと従兄弟だからってアリアバート卿との
見つめ合い多くない?! 長くない?!
まぁ見所はそれだけじゃないんですが、
目が離せません・・・ジュスラン卿。
銀英伝での赤髪の彼は早くに逝ってしまいましたが
(それでも思い出だけで最後まで居たけど)
ジュスラン卿は最後まで居てくれそうよ。
【2010/06/21 12:34 】 | 日々精進 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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