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独身のままの王さまは、広い後宮に結局最後まで 本当なら、来月の生誕祝いの時に相手を決めて 王さまを補佐し、奉りごとを取り仕切る五老院の方々は、 「王さま、次の王さまはどなたなんですか?」 王さまはお生まれになったときから複雑な状況に囲まれた方だった。 王さまがお生まれになったとき、おひとりではなかった。 双子のご兄弟でいらっしゃったのだ。 しかし後々、同年のご兄弟は諍いのもとになると周囲に言われ、 王さまのお父様はご高齢であったせいか、 従姉の方々はいらっしゃるが、どなたも女性ですでに 王さまはご結婚されていないので、嫡子もいないままだった。 確実なお血筋の方がいらっしゃらない以上、王さまの中に 王さまは決めてしまわれれば何を言っても無駄なので、 「やめる時に言うよ」 「それまで秘密なんですか? でもお血筋からいくとどなたも・・・」 「確かな人がいるよ」 王さまは自信満々に笑われる。 「きっと私なんかよりも、立派な王さまになるだろう」 王さまは誇らしげだった。
でも私には、頷くことは出来ず、かと言って何を言うことも つづく PR |
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