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私と初めてした約束の通り、王さまはとても自分に 緊張していた私が王さまに、怒って抗うようになったのは なにしろ王さまは、本当に自分に誠実なのだ。 鴨の刷り込みをして雛に自分の後ろを歩かせたい、と 虫眼鏡で焚き火をしてみたい、と言いだせば、 果てにはラクダに乗って砂漠を旅してみたい、と言いだし、 思い出し背中をひんやりとしたものが伝い、思わずこぶしを 「どうかしたのか?」 「いいえっなんでも! それよりその書類はご昼食までに、 思い出した怒りの勢いのまま積まれた書類を指すと、 「ええーこんなに頑張っているのに! 私は王さまなのに、 「王さまだから一番働かなければならないんです」 「やっぱり王さまなんて辞めるべきだな」 確認するようにおっしゃられた王さまに、私はもう一度訊いてみた。 「王さま、どうしてそんなにお辞めになりたいんですか?」 「自由がないからさ」 この国で誰より自由にされているような気がするけれど、 PR |
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